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墨ワークブック
《内容紹介》
‘墨表現作家として25年以上活躍している奈良在住のクリスティーン・フリント・サトによる、初心者、熟練者問わず気軽に「墨」に向き合う人たちのためのワークブック。
初めて英語で「墨」を解説したこのワークブックは、創作エクササイズを一つ一つ進めていくうちに、墨の魅力をより身近に感じ、知識が付き、気がつけば自分のオリジナル作品が完成します。これは本棚に置いておく本ではありません。もっと違った方法で墨を試したい、今まで墨を遠慮してきた、墨を自分の作品の中に取り込みたいけれど、どうしていいかわからない… そのような人たちへむけて、創作現場のパートナーとしてのワークブックです。長年墨を研究し、墨の魅力を知り尽くした視点から読み解かれた「墨」の世界は、今まで墨に慣れ親しんできた人にとっても、これから新しい墨の作品を作る人にとっても、新鮮な発見と驚きがあるに違いありません。
墨に興味がある全ての方に手にとって頂きたい本です。 ’
《墨ワークブック構成》
イントロダクション | |
第一章 | 道具と材料 |
第二章 | さあ始めよう |
第三章 | 墨デザイン要素 |
第四章 | 墨の技法と作用 |
第五章 | 墨の技法2 |
第六章 | 作品の作りかた |
第七章 | ギャラリー |
用語集 | |
おすすめ仕入れ先 |
《前書きの日本語訳》
このワークブックは墨を使うための新しいアプローチを提示しています。私が今まで行ってきた書道と墨絵の練習と、英国と日本で行っている墨ワークショップのために構築した実習がベースになっています。
西洋では創作材料・素材として墨はあまり知られていません。美術館では東アジアの書道作品や墨絵はよく展示されていますが、個人が墨を使ったり、墨への知識をもっていることは稀です。よく思われがちなのは 、墨について学ぶときは何年も中国もしくは日本の師匠のもとで教えてもらわなければならないということです。もちろん、どの芸術分野にも言えることですが、習得するための練習は必要です。しかし、どこかの門を叩き何年にもわたり墨を学ぶことをしなくとも、楽しく墨を使うことは可能なのです。
現に今日、中国や日本でも墨は一般の画家たちの間で魅力的な素材としてとらえられています。私が行う墨ワークショップでは、参加者たちは墨という素材に夢中になり、実験し、リラックスして楽しんでいます。
このワークブックは個人的に墨を試し、作品に墨を取り入れたいと思っている人たちに向けて作りました。技法の紹介を様々なモチーフやデザインを用いることにより多様なバックグラウンドをもつ人たち、異なった用途に合わせられるようにしました。ステップバイステップのエクササイズはどのようにテクニックを練習すればよいのかとともに、さらなる実験のためのアドバイスもあります。最後の章では墨の作品を創作するためのポイントと、すぐに使うことの出来る日本のデザイン要素をあげています。
私は長らく、特に西洋人のために、墨芸術への新しいアプローチの考察を続けてきました。その概要として、数年前に執筆した論文をここに掲載します。
《本詳細》
タイトル | : | Sumi Workbook (墨ワークブック) |
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著者 | : | クリスティーン・フリント・サト |
出版社 | : | 海風社 2014年 |
価格 | : | ¥2,000 |
ISBN | : | 978-4-87616-031-0 |